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商品 No. TSU-3027
画題 鉄拐仙人透図
湖東子 清水義教作
材質 鉄地 竪丸形 肉彫 地透 象嵌色絵 角耳
近江国彦根
時代 江戸時代中期
桐箱
寸法
7.3 cm
7.1 cm
切羽台厚さ
0.6 cm
日本美術刀剣保存協会鑑定書
鑑定書 保存刀装具
交付日 令和03年04月02日
価格 80,000円 購入
説明
鉄拐仙人は中国の代表的な仙人。6世紀隋代の人物で、老荘の教えに接し山中に籠り俗世界との交わりを絶って荒行に励んだ末、ついに身体より魂を遊離させる術を会得した。ある日のこと、金崋山で老子に逢うべく魂を遊離させた鉄拐は、彼が帰ってくるまでの7日間の間、魂の抜けた身体を見守るよう弟子に言いつけ、もし7日経っても帰ってこなければ身体を焼くように言う。しかし6日目に弟子の母が危篤との知らせを受けて、弟子は鉄拐の身体を焼き、母の元に行ってしまう。7日目に鉄拐が戻って来ると、自分の身体は既に焼かれていた。彼は近くに足の不自由な物乞いの死体を見つけ、その身体を借りて蘇ったという。高潔な人格を表していた立派な容貌が、似ても似つかぬ醜悪な姿態となってしまった鉄拐は、以後再び身体を取り換えることなく、あえて老悪な姿を己のものとしてさらに修行を積んだという。鉄拐仙人図は醜悪な姿を描く作が多いがこの鐔は焼かれる前の姿でめずらしい。湖東子清水義教(よしのり)は作風と湖東子の号より江戸中期、近江国彦根住の湖東軒筒居吉房に有縁と思われる。江州彦根の在銘鐔。2021年保存刀装具審査合格。